東経 130°28’29.8″北緯33°07’26.6″ 662年3月18日の日出

福岡県みやま市瀬高町太神 太神宮の位置を
東経 130°28’29.8″北緯33°07’26.6″として、
西暦662年3月18日春分の日出の様子をシミュレート。

5時32分 夜明け前の東の空にペガサス座が出ている。
朝焼けと重なれば、これはこれで「腹赤駒」の図。
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 662年03月18日5時32分
662年03月18日5時32分

   
6時17分 薄明の空に金星がのぼり始める。
春の夜明けは黄道光があまり見えないので、金星が目立ったことだろう。
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太神宮662年03月18日春分6時17分
太神宮662年03月18日春分6時17分

6時32分 太陽が山の端に接する。
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662年03月18日春分6時32分
662年03月18日春分6時32分

6時39分 太陽が山際に出る。
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662年03月18日春分6時39分
662年03月18日春分6時39分

天智天皇は朝夕東に向かって祈った。

夕方も東に向かって祈ったのであれば、獅子座を遙拝していたことになる。
獅子座はレグルスとデネボラを擁し、索暦の重要な星座であることが『儺の國の星・拾遺』に書かれている。

春の日没頃の東の空には、獅子座・乙女座などが見えている。
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662年03月18日春分18時24分
662年03月18日春分18時24分

天体シミュレーションソフトstellariumで、662年3月20日の日の出様子をgifアニメにしてみた。

662年3月20日みやま市太神宮からの日の出



この時、高木星(M31アンドロメダ銀河)も見えている。
千年星(千歳星・太歳星・太宰星)(アンドロメダ座ν)も。

拡大図
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千歳星(太歳星・太宰星)
千歳星(太歳星・太宰星)

千年星(ちとせのほし)は昔は太歳星(たいさいのほし)、後に太宰星(だざいのほし)とよばれ、いつの頃から千歳星(ちとせのほし)に変ったものとみえる。
(『儺の國の星拾遺』二十三ページ)